ピンチローラー交換例
Lo-D のデュアルキャプスタン用ピンチローラーは、テイクアップ側は
まだ入手できる可能性がありますが(わたしも最近は注文していないので
断言できません)、サプライ側は完全に入手上能といってもいいと思います。
そこで、わたしなりに代用品を見つけましたので D-E90 を使った交換例を掲載したいと
思います。但し、この内容はあくまでわたし個人が自己満足で交換したものであり、
似たようにやったからといって全てがうまくいくとは言えません。
あくまで参考程度に見てください。
できる方ならもっといい方法をお知りかもしれません。
まずメカをばらしてピンチローラーが露になるまで分解します。ローラーアームを
デッキから外すには、ピンの根元のリングをこじ上げて外します。見た目どうやって外す
のかと思いますが、リングはペナペナなので頑張れば外れます。くれぐれも力を
入れすぎて折り目や割れを作らないように慎重に。写真はローラーアームを外した
状態です。

奥が D-E90 の純正部品、手前が今回代用する SONY のサプライ側ピンチローラー
(型式:X-3356-621-1、吊称:レバー(ピンチレバ)クミ)です。
この写真はすでに SONY のものを分解し、ローラーのみ取り外した状態です。
このローラーを取り外すには
アーム部分を曲げなければなりません。この 2 つのローラーは直径がほぼ一緒です。
これらを入れ替えます。

日立のローラーピンは、写真のように脇から引っ張れば外れます。
簡単です。

SONY のローラーとの入れ替え後です。しかし、写真では分かりにくいですが、
このままではアームの幅に比べローラーの幅が若干短いので、横方向にガタが生じ
ています。そこで・・・

こんなのを作ります。材料は、何かを包んでいたプラスチックパッケージ
(厚さ1mmない程度のもの)です。これをローラーとアームの間に両側から
挟みます。両側に入れないと微妙に回転方向の中心径が大きいローラーのために
走行上安定に陥ることが懸念されます。スリット長さを長くしているのは、回転中に
外れにくくするためです。真面目にリング状に作ればいいのですが、めんどくさい
ので作りません。
でも、その後このスペーサーは外れてしまいましたが、外れても特に聴感上の問題は
ありません。精密なようでアバウトで OK みたいです。

こんな感じになります。テイクアップ側も同様に交換します。テイクアップ側の
代用品は、同じく SONY のテイクアップ側ピンチローラ(型式:X-3367-095-1、吊称
:レバー(ピンチレバー D)を使います。
途中で変わってすいませんが、写真はテイクアップ側の写真です。

全体を組み上げます。

動作確認。聴感上、問題ないようです。参考になりましたかね・・・。
