AIWA HS-J370

1993 年頃、自分で稼いだお金で初めて買ったのが、この HS-J370 です。やっぱりヘッドホン
ステレオは 1 台欲しかったんですよね・・・。当時は各メーカーからたくさんのモデルが
発売されていましたが、わたしが狙っていたのは最初からこのモデルでした。
お金があるわけではないので、高級モデルは変えません。しかしながらチューナー付録音
タイプが欲しかったわけで・・・。この条件を全て揃えていたのがこの HS-J370 です。
この頃は AIWA が好きだったというのも購入した理由の一つです。とにかく、
低価格ながらいろいろな機能が付いています。

まずはトーンコントロールが付いているのが大きな特徴です。通常の高音・低音に加え
100Hz 程度以下の重低域を調整できる SUPER BASS まで付いています。当時の AIWA の
モデルは、ある程度の高級機には重低音再生機能として HS-PL77 でも紹介しています DSL
を、普及機には SUPER BASS を搭載しているのが普通でした。

カセット関係の機能面としては、
・再生オートリバース(往復 1 回再生、連続リピート再生切り替え可能)
・ハイポジ・メタル再生対応
・DOLBY B NR (再生対応のみ)
・フォワード片面録音(ノーマルテープのみ)
・ポーズスイッチ
当時としては標準装備の機能かもしれませんが、一時停止できるポーズスイッチが
ヘッドホンステレオとしては珍しいです。確かに録音機に付いているとエアチェックや生録とかには
便利ですからね。でもモーター自体をオンオフしているので、立ち上がり時は音が
安定しません。

チューナーは AM・FMおよび VHF 1~3ch 対応。アナログチューナーですけど
使いやすいです。電源は単 3 乾電池 2 本の他に DC3V の AC アダプターでも
使えます。わたし的にはニッカド充電池で聞くのが音質的にも連続使用時間も
かなり長くてベストかと思っています。マイク端子はプラブインパワー対応の
ステレオプラグです。もともと録音の周波数帯域は狭く、特に高域は 10kHz
くらいまで伸びているかどうかも微妙ですが、付属のステレオマイクでも
結構臨場感ある音で録れます。

ヘッド部は構造上、正面から写真を撮れないのでこんな写真しか・・・。
まだ磨耗も気にならず、今のところ上具合なく動いています。
付属品は当時の AIWA の売りの一つでもあるパイプホン、プラグインパワー式
ステレオマイク、そしてベルト固定フックです。本体裏にフック固定用ネジ切り
があり(カメラの三脚固定用穴みたいなものです)、フックをベルトに引っ掛けて
使うことが出来るようになっています。
これだけ機能が揃っていて、当時 9,000 円しない値段で買えました。この辺の
モデルだと音質は期待できないかと思ってしまうのですが、
これがまた予想を裏切って
いい音するんですよねえ。
なので今でもちゃんと現役で使っています。
電車の中とかで堂々と出して使ってると目立ちますねえ(笑)。
AIWA がいいモデルを作っていたのもこの頃までだったなあ・・・と。
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