SONY WM-GX788

  
WM-GX788

 SONY 最後の最高級モデル。チューナー付録音再生機、WM-GX788 です。実質販売価格は 2 万円弱といったところでしたが、 中身はそれ以上の機能がたくさん詰まったお買い得モデルだったと思います。

 GX788 を持つ前は、既に EX2000 もありましたし、録音再生機でいえば AIWA の HS-J370 を 持っていたので特に買う予定はなかったのですが、2004 年の冬に海外出張があり、 出張先でもどうしても音楽が聞きたいと思ったわたしは、ワールドワイドチューナー付きで 録音もできる GX788 がどうしても欲しくなったのです。実際、出張先でも重宝しました。

WM-GX788

 液晶表示部と操作部です。とにかくいろいろついてます。

【カセット関係】
 ・録音再生オートリバース(再生は一往復もしくは複数往復リバースモード選択可能)
 ・充電池と乾電池の併用で 70 時間連続再生!
 ・テープスピードコントロール
 ・テープスピードを 1/2 にして 2 倊録音・再生できる2倊モード搭載
 ・音揺れガードメカ
 ・ディジタルテープカウンター
 ・A-B 間リピート
 ・キュー&レビュー操作可能
 ・Automatic Music Sensor(自動頭出し選曲)
 ・REVIVE(高域を押し上げて、こもったテープ音をシャキッとさせる)機能

 EX2000 もそうですが、とにかく充電池だけでかなり長く使えます。普通に使う分には、乾電池の予備 は必要ないでしょう。テープスピードコントロールはダイヤルを完全に固定できないので知らない うちに動いてしまう時もありますが、付いているのは面白いと思います。あと、音楽的には 上十分なスペックとなりますが、2 倊モードは講演や会議の収録などでは重宝です。 仕事にも使えます。

【チューナー関係】
 ・ワールドワイドシンセサイザーチューナー
 ・スーパーエリアコール

 ディジタルチューナーですから自動選局もできますし、普通のチューナーとして十分に使えます。 AMラジオ録音時のビートキャンセルスイッチまで付いているのは素晴らしい。

WM-GX788

 側面です。左からアナログダイヤルボリューム、ビートキャンセルスイッチ( 3 段階)、 マイク端子(プラグインパワー方式)、ヘッドホン&リモコン端子があります。ボリュームは やはり連続的に調整できて、音質的にも有利なアナログ式がいいです。マイク録音は、 付属のステレオマイクでもそこそこに十分です。元々、録音周波数帯域が狭いですから。 ヘッドホン端子は通常のミニジャックで独立してますから、市販のヘッドホンがそのまま 使えます。

WM-GX788

 カセット蓋側から見た写真です。カセットが回っているのが見えるデザインになってます。

WM-GX788

 ヘッド部です。ちゃんと消去ヘッドが 2 個あります(ある意味 3 ヘッド(笑))。消去ヘッドの造りは テープガイドの役目もしています。  音質ですが、EX2000 に比べてアジマス外れもあまり 影響なく、元気な音を聞かせてくれます。再生周波数特性は EX2000 より劣っていますが、 気にするほどでもないです。

 いわゆる「高音質モデル《として作られたウォークマンではないのでしょうが、 十分な性能を持っていると思います。DOLBY B が付いていればわたし的には完璧 でしたが・・・。EX2000 は使えなくなってしまいましたが、GX788 は動いて くれています。ロジック機としては、動作が安定していると思います。

WM-GX788の仕様
機能・仕様等 説明
MEGA BASS重低音を強調
GROOVEMEGA BASS の低域を更に強調
AVLS(快適音量スイッチ)Auto Volume Limiter System の略。音洩れ軽減のための自動音量調整機能。
テープ対応ノーマル、ハイポジ、メタル(オートテープセレクタ)
周波数範囲再生:40~15,000Hz
録音:100~8,000Hz
入力端子マイク(ステレオミニジャック)1個
最小入力レベル0.4mV
出力端子ヘッドホンジャック(専用リモコンジャック)1 個
負荷インピーダンス8~300Ω
実用最大出力3mW + 3mW
最大外形寸法幅77.1×高さ108.0×奥行24.0mm
重量152g(本体のみ)

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