aiwa ゼネラルオーディオ 1992年
確かこの頃が「AIWA《→「aiwa《への変更時期で、カタログ内を見ても AIWA と aiwa の
ロゴが機器ごとに混在しています。これまで基本的にオーディオのみの製品であった
ところに、ビジュアル製品も手がけるようになり、テレビデオなど時代を感じさせる
製品が登場しています。いわゆる高級機みたいなものは無くなっていく境目
あたりで、これ以降、路線が変わっていったと思います。それでもまだ、
ポータブルカセットには魅力的なモデルがありました。
過去に持っていた機種に下の写真の HS-PX910 があります。
PL77 を買った後に中古で安かったものを購入しました。アイワ初の液晶リモコン
付きの機種で、接栓もヘッドホンジャック以外に専用の
ものがあります。ソニーのように変換アダプターなしでも普通のヘッドホンが
接続できるように設計してあるのはいいですね。
あとは音楽ジャンルポジションも特徴的な機能ですが、普段は何も味付けのない
FLAT で聴くのがやはり自然です。少なくとも単品カセットデッキで録音した
テープは FLAT でいいものと思います。
メカは PL77 と同じなので、音の傾向も PL77 と同じでとてもいい音だった
ことを覚えています。PX910 と PL77 を見比べて、やはり本体に凹凸がなく
厚さが薄い PL77 はとてもスリムなデザインだと改めて思います。
その他にもワイヤレスレシーバーが付いた WR70 など、特徴のあるモデルもありました。
CD ラジカセは、機能に対してだいぶ安くなった感があります。
次はこれです。
今思えば超変態機種と言ってもいいのでは・・・。ポータブルプレーヤー界最初で最期の
スペクトラムアナライザー付、そして豪華チタンボディ採用の HS-PX1000 です。再生専用
で 40,000 円とは、バブル期そのものですね。
これは売れ残り品を 14,000 円位で買いました。スペアナを見ているのが
やはり楽しかったです。ただ、録音レベルが丁度よくないと、ほとんどレベルバーが
表示されなかったり、逆に振り切れすぎたり(特に音楽ジャンルポジションを ON にすると)
して、いまいちだな~と思いました。
メカはやはり PL77 と同じですが、ヘッドはハードパーマロイ HX ヘッドではなく、
普通の形状のアモルファスヘッドです。BBE は OFF も含めて確か 3 段階可変だったと
思います。ドルビー C まで搭載しているのも高級機の証ですね。ただ、値段に応じた
音質だったかというと、どうかな~といった感じでした。やはりチタンボディとスペアナ
にお金が掛かっているのでしょうね。同じ音質を求めるなら PL77 で十分かなと。
魅力的な機種としては、こちらもありました。
限定モデルの HS-EX3000 です。当時、友達がこの通常モデルの HS-JX70 を持っていて、
とても羨ましかったのを覚えています。しかも希少と思われるシルバーボディでした。
とにかく機能はフル装備(ボイスナビゲーション、アモルファスヘッド、ドルビー B/C 、シンセサイザー
チューナー、録再オートリバース他)ですし、憧れたものです。本体の高級感もあり、
たまに貸してもらったりしてました。
それから、ちょっと変わり種としてこんな機種もありました。
TP-S101 は型番からしても議事録作成や語学用途向けのいわゆるビジネステレコ
ですが、標準ヘッドホンは普通のオーディオ用と同じパイプホン、ステレオ
録音可能でドルビー B と DSL 機能まで搭載されています。今見るとデザインも
結構いいかな・・・などど思います。
カタログを見ていると、丁度ポータブル CD プレーヤーも出始めた時です。
まだまだポータブルプレーヤーを車に載せて CD を聴いていた時代というのが
分かりますね。
1992年 aiwa ゼネラルオーディオ総合カタログ
・・・pdfファイルでご覧頂けます。
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