AIWA CDラジカセ、ヘッドホンステレオ 1989年
1989 年というとわたくしは中学 1 年生でした。CD が特別なものではなくなり、大分一般的に
普及してきた頃です。この頃、家にはノーマルテープしか使えないいわゆる普通のラジカセと
カラオケシステム(モノラル)しかなかったので、CD ラジカセが欲しいなあ・・・と思っていた
のでした。オートリバースにも憧れたものです。
その「普通のラジカセ《は AIWA のラジカセでした。でも音が良かったのが印象にあり、
この頃のわたしは、「ラジカセやヘッドホンステレオは AIWA《という思いが大きくありました。
ですから CD ラジカセも AIWA のモデルを考えていました。そして、丁度この中学 1 年生の
時、小学校の時の積立金を使って CD ラジカセを買ったのです。
当時、やはり強烈な印象があったのはこのモデルですね。
CSD-XR90。88,000 円でした。値段もさることながら、斬新なデザインと多機能性には
憧れたものです。BBE はもちろん、低音専用ウーファー、トリプル液晶表示、ドルビーB 内臓
フルロジックダブルリバースデッキなど、魅力的な装備でいっぱいでした。
しかし、XR90 の購入は無理でした。でもって、わたくしが選んだのはこちら。
CSD-XL3。当時の最安値モデルで 34,700 円でした。最安値モデルでも 3 万円以上した
時代です。CD の機能は必要最小限、CD はひとまず聴ければいいという感じでもありました
から、これで十分。CD 出力はライン出力端子から出力できました。テープデッキの方は
ノーマルテープの録音しかできませんでしたが、録音・再生オートリバース仕様でした。最安値
モデルながら CBRS という CD 録音編集機能がついていました。これは、CD からの
ダビング中、テープの A 面から B 面に切り替わった時が曲の途中だった場合、B 面の録音
開始時には自動的に途切れた曲の最初に戻って録音を開始するという機能です。
それから、この XL3 だけ、ヘッドホン出力端子が 2 つの仕様になっていました。何ででしょうね?
いつも新聞広告だと 3 万ちょいくらいの値段で売られていて、わたくしもその値段のつもりで
買いに行ったのですが、このとき丁度消費税が導入される時で物品税が廃止になり、
その分安くなって 27,000 円くらいで買ったのを覚えています。今思うと、一つ上のモデル XR5 を
選べたかも・・・。
ちなみに XL3 を買った時におまけでもらったのがこの CD です。
いくつかあったシングル CD の中から選べたのですが、その中では光 GENJI しか
知らなかったのでこれを選んだのでした。音の第一印象は、今まで聴いていた音とは
明らかに輪郭がはっきりしていて(まともなオーディオ機器がそれまでなかった
のですから当たり前なのですが)、「いや~、デジタルだな~《と思わせる
音でした。低音はスカスカでしたけど・・・。これは仕方ありません。XR90 は
よい音なんでしょうね・・・。このラジカセは 7~8 年くらい使いました。
ヘッドホンステレオで憧れたのはこの辺の機種ですね。
HS-PX30。末期の aiwa には見られない堅牢で格好いいデザインだと思います。
アモルファスヘッドやパラメトリック DSL 、ドルビー C まで搭載など、仕様も
魅力的でした。でも中学生が持てるような機種ではないですね(笑)。
現実的には G34 辺りの機種ですね。
この頃の AIWA は魅力的な製品を販売していたと思います。以下、当時の
カタログです。転載は絶対にお止めください。
1989年 AIWA カセットレコーダー総合カタログ
・・・pdfファイルでご覧頂けます。
トップページへ戻る